思いをかたちに、
人と街に貢献する建築

VENTVERT ICHINOMIYA RESIDENCE SPECIAL INTERVIEW 1 5 WH architects VENTVERT ICHINOMIYA RESIDENCE SPECIAL INTERVIEW 1 5 WH architects 思いをかたちに、人と街に貢献する建築

WH architects
渡辺未紀氏・
平林ヨースケ氏

「思いをかたちに、人と街に貢献する建築」を理念に、数々の都市建築と景観創造を行っている。

SPECIAL INTERVIEW 1

一宮という街にふさわしい、
誇りとなる佇まい。

設計やデザインに取りかかる前に、まずはその街の歴史や文化、そしてそこに暮らす人達の空気感を現地に出向き感じるようにしています。初めて一宮市へ訪れたときに印象深かったのは、この街の人たちの、織物や繊維への深い愛情や誇りでした。尾張一宮駅が入るiビルや商店街近くにあるオリナス(旧名古屋銀行一宮支店)やRe-TAiL(旧繊維組合ビル)など、繊維産業が華やかだった時代の建物や織物を意識したデザインの建物が多いことに驚きました。

  • Re-TAiL 徒歩15分(約1,200m)

  • 真清田神社 徒歩3分(約210m)

  • Re-TAiL 徒歩15分(約1,200m)

「一宮といえば繊維」といった個性のある街というのは、本当に希少ですよね。また、周辺環境で印象に残ったのは、真清田神社。鎮守の森から連なる荘厳さや静寂さ、気品が建設地周辺まで包み込んでいるイメージを持ちました。この街に暮らす人たちの心に根付いた「繊維の街」としてのプライド。この街のアイデンティティでもある繊維や織物というキーワードは、今回の設計やデザインを進める上で外せないポイントだと強く感じました。

iビル 徒歩13分(約1,040m)

SPECIAL INTERVIEW 2

他にはない、この地のidentityを建物に注ぎ込む。

一宮周辺では平安時代から織物が作られるようになったと知り、建物のキーデザインとして織物をモチーフとすることに決定しました。メインとなるモチーフは、建物として一番大きな面積が取れる場所である東と西の妻側の壁のデザインです。そこに織物のイメージを注ぎ込もうと取り組みました。織物のデザインで難しいのは、桟留縞や結城縞といった伝統的な縦縞模様を外壁タイルで規則的に表現すると、単純なストライプになってしまい織物の感じを表現できないこと。織物らしさを演出するために、タイルの並びをあえてランダムなパターンで組み替えて、手が作る織物のように不規則なラインを描き出すよう配慮しました。

  • バンベール一宮レジデンス東妻側のデザイン

  • マテリアル

デザインの依頼をお受けした当初から、建物の全体像は白を基調にした都会的なイメージという構想がありましたので、外壁タイルも白い色の割合が多くなるよう調整して、全体のカラーバランスにも気を配りました。シンプルな色合いを工夫しつつモチーフである縞模様は美しく魅せたい。織物の街ならではの建物として、細部にまでこだわりました。

SPECIAL INTERVIEW 3

都会的な洗練と暮らしの温かみが同居する建築。

このマンションに住まわれる方の、気持ちのどこかに街の歴史やアイデンティティを感じてほしいという思いから、外観だけでなくエントランスにも織物をモチーフにしたデザインを採用しました。アプローチからエントランスホールにいたるまでの床面は、目線の誘導を考慮したシックなボーダー柄で統一し、エントランスの壁面には、ピンコロスライスという温かみのあるせっ器質タイルを使い抽象化した織物のイメージを表現しました。日頃から人の手に触れる場所の材質やテクスチャーには落ち着きや温かみを感じるものをセレクトしているのですが、今回は特に外観の都会的なスタイルをアプローチやエントランスに温かみのあるデザインで補完しているのが特徴です。相反する魅力を内包して、お互いが補い合っている関係性が実現できたと思います。また、中庭やアプローチを彩る植栽のグリーンを借景というかたちでエントランスやラウンジに取り込んだ、内外連続性の設計も採用しました。中庭で輝く新緑や、ラウンジのニッチでのオブジェの配置など、住まいの内と外が繋がったやすらぎの空間を描いています。

  • アプローチからエントランスホールの床面

  • エントランスホールの壁面

SPECIAL INTERVIEW 4

圧迫感を軽減するデザインと新緑薫るコミュニティガーデン。

「バンベール一宮レジデンス」の建設地周辺は落ち着いた住宅街なので、高層15階建ての外観が周辺に対し、圧迫感を与えないようなデザインにも配慮しました。建物正面の大きな面を躯体フレームで上下や左右に分節化することで、小さなパーツが組み合わさっていると視覚的に感じさせています。全体的なメインカラーも白にすることで街の風景に溶け込みやすくなっています。また、一宮市では、敷地内の一部に植栽部分を含む「遊び場(プレイロット)」を設けるという条例があります。試行錯誤を重ねた結果、ガーデン内の所々に緩やかなマウント(築山)を造って、園内に起伏がある演出を施しました。お子さまの遊び場としてだけでなく、住民のためのコミュニティスペースという意味合いも込めてベンチを配した憩いの空間を創出しました。緑豊かな植栽や開放的な共用空間は街並みとも調和し、新しい風景を創り出してくれると思います。

コミュニティガーデンイラスト

SPECIAL INTERVIEW 5

設計を通じて、街と社会に貢献していくこと。

建物の設計やデザインは、一瞬にしてインスピレーションが湧き出すようなものではないと感じています。もっと愚直というか、本当に大切なロジックをひとつずつ積み上げて導き出すというやり方しか私はできません。
建設を予定している現地に出向き、その街の歴史や文化、周辺の特性や空気を感じ取って、自分なりの気づきやキーワードを集めた上で、どのように建物の上に抽象化して落とし込むかを考えます。もちろん、そこには住まう方の想いも込められます。どうしたら全てを満たすイメージに近い設計ができるかを、検証して積み上げていく感覚です。アーティストのように華やかな閃きと言うより、粘り強く理想に近づける職人といった感覚に近いのかもしれません。

設計者の考えが強すぎる恣意的な建築にはならないよう、常に心掛けてます。法的な部分をクリアしながら、思いをどれだけ実現できるか。その両者の融合を的確に行うのが設計者としての理想だと思います。その建物に住まう方はもちろん、周辺の方にも喜ばれ、設計を通じて社会に貢献していくことができればと考えています。

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※掲載の外観完成予想図は図面を基に描き起こしたもので実際とは異なります。※掲載のイラストは図面を基に描き起こしたもので、実際とは異なります。また、建物の一部は省略しております。※敷地内の樹木等はある程度生育した後をイメージして描いたものです。また、葉や花の色合い樹形等はイメージで実際とは異なります。※掲載の概念図は略図のため、省略されている箇所があります。※掲載の環境写真は2019年2月・3月・4月に撮影したものです。※掲載の距離・分数は、地図上の概測距離を、徒歩は80mを1分として算出し、端数を切り上げたものです。また、信号の待ち時間等は含まれておりません。※公共交通機関の表示分数は平日の日中時の標準所要時間で、ラッシュ時等の時間帯により所要時間は異なります。また、乗り換え、待ち時間等は含まれておりません。

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