教えて矢作さん!住まいのヒント集:矢作地所のエキスパートが皆さまの疑問にお答えします!

鉄筋コンクリートって地震に強いの?

強みと弱みの組み合わせで、
強度を高めています!

建物の主要部分(基礎、柱、梁、床、壁、屋根など)は鉄筋コンクリートで構成されています。鉄筋とコンクリートを組み合わせてそれぞれの弱点を補いながら、強い構造となっています。

鉄筋コンクリートの特徴

コンクリートは圧縮力に強く、引張り力には弱い性質を持ち耐火性に優れたアルカリ性の材料です。
一方で鉄筋は圧縮力には弱く、引張り力には強いが火に弱く、錆びやすい材質です。
鉄筋コンクリート構造は、2つの材料を組み合わせることによって、お互いの弱点を補い高い耐久性、耐震性を合わせ持つ強固な構造となっています。

品質へのこだわり

鉄筋(柱筋)

鉄筋コンクリート柱の縦の太い鉄筋を主筋といい、主筋を拘束しているのがそれの垂直方向に巻き付けた帯筋です。帯筋は、主筋をしっかりと拘束するだけでなく、地震によるせん断力(ハサミで切るような力)にも補強効果を発揮します。この帯筋の補強効果をより高めるため、帯筋の継ぎ目を溶接した溶接閉鎖型帯筋を採用。帯筋を入れることで、地震時の主筋のはらみ出しを防止し、柱の拘束力を高め耐震性が向上します。

溶接閉鎖型帯筋:溶接でしっかり閉じられているため大地震の際には構成がはずれることが少ないとされる。


鉄筋(壁筋)

二重に鉄筋を配したダブル配筋を採用し、高い耐久性を確保しています。細い鉄筋を等間隔に結束線と呼ばれる針金で縛り、固定します。白い丸型のものが壁筋や柱筋に取り付けてありますが、これはドーナッツと呼ばれるスペーサーでかぶり厚を保持いたします。


コンクリートのかぶり厚さ

鉄筋を覆うコンクリートのかぶり厚さを建築基準法の数値より約10㎜(目標値)厚く設定することで、鉄筋の錆のもととなる中性化の進行を抑制します。


水セメント比

水セメント比とは、コンクリートの強さを左右するのが、コンクリートの材料となるセメントと水の重量比。セメントに加える水が少ないほど、密度が高く収縮も起きにくいため、所要の強度や耐久性の高いコンクリートになります。
この「水セメント比」を50%以下に設定します。
水を抑えることで、クラックの起こりにくい頑丈な構造を実現しています。

  • 住宅建物本体の構造耐力上、主たる建物の基礎・柱・梁・床・壁・屋根の構造躯体に使用するコンクリートに限ります。

コンクリート配合構成図

矢作建設グループでは、マンションに適した用地の見極めから商品企画、設計・施工、販売、管理やリフォームに至るまで、建物のライフサイクルを自社グループで完結。徹底した一貫体制でクオリティの高い住まいづくりを行っています。施工実績は、分譲マンションにとどまらず、大規模住宅や複合施設、オフィスビル、戸建住宅まで多岐にわたり、業界でもトップクラスです。また、50年間におよぶ立地調査によって蓄積された膨大な不動産情報を持つ私たちが、皆さんの住まい探しを全力でサポートします。

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